ミツバツツジの思い出

我が家の三つ葉ツツジようやく花を咲かせ始めた
いつもなら四月の初めに白椿と並んで咲くんだが今年は十日は遅れている


私の生まれ育った広島地方では春のお節句に母親が作ってくれたお弁当を持って近くの山に花見に出かける風習があって
その時周りに沢山咲いていたのがこのミツバツツジ
当時さくらの記憶よりこの花の思い出が強い
このツツジの時期の花見の風習、今も残っているのかどうか分からない
その後社会に出て他所の友人からそんな話を聞いたことがないから
たぶん我が生まれ故郷独特の面白い風習の可能性が高い


70歳を過ぎる年になっても私には母手作りのお寿司やようかんを
透き通ったピンクのツツジの花に囲まれて
弟と口にほうばった記憶が年をとっていないのだ



最初一鉢に数本の花が咲いたさくら草を頂いて、花の後移植を繰り返しているうちに庭のあちこちに今の時期みどりが芽吹いてくるようになった
これから咲くピンクや白い花は清楚で美しいんだが
私はこの花の濃いグリーンの芽吹きが好きだ



庭の隅に咲くウグイスカグラ(鶯神楽)
植えた記憶はない、鳥が運んでくれたか
写真のような小さな花、初夏の頃赤いグミのような実がなる
一度食べたことがあるんだが甘かった
実が熟すころ、鳥たちが集まって持っていく