邪気を払う柊鰯

先日、ふるさと館で催された豆まきが終わった後、ふと母屋入り口の軒柱を見ると妙なものが飾られていた
なにやら魚の頭に柊の枝を突き刺して、その何本かを竹筒に収めている
あまり気持ちのいいものではない
豆まきの役員の方に聞くと、魚は焼いたいわし(鰯)の頭だそうである
この飾り物、"ぢ(じ)おさめ"というこの地に伝わる魔除けだという
私はこの地に居を定めて三十数年になるが、不覚にも初めて見たものだ
"ぢ(じ)おさめ"がどんな漢字をあてるのか聞いたんだがこの役員の方も判らないという
気になったのでIEで検索
"ぢおさめ""じおさめ"ではなにも検出できなかったが、"ひいらぎ""いわし"で「柊鰯」の風習を知りました
柊の葉の棘と鰯の頭の悪臭を鬼や魔物が嫌うんだそうです
平安時代は鰯の頭ではなくボラの若魚だったというから結構古い魔除けのお呪いなんですね