写真撮影も無神経はいけない

白い野イチゴの花が群生する傾斜地でフジやアヤメの写真を撮っていたんだが、遠くで農家のおばさんが大声で何か叫んでいる。野イチゴの花を撮り続けていると、そのおばさんがやって来てとったものを返せという。私の自転車のかごのバッグを見て“たらの芽”を返せというのだ。このおばさんどうやら私が“たらの芽”を盗っているとお思い違いをしているんだと私も事態をようやく飲み込んだ。バッグの中を見せてカメラ用具しか入ってないことを確認して、おばさん納得したらしく盛んに恐縮していた。
この辺りたらの芽がよく採れるらしく無断の採取者がいるんだとか。
それにしてもこんな見晴らしのいいところで昼間から盗みを働くなんて間抜けな奴と思われたに違いない。
「李下で冠を正さず」とはこのこと、命までとられることはなかろうが写真撮影も無神経はいけない。



タンポポももう終わりか、綿毛が飛び始めた。冬と春のつなぎ目でずいぶんお世話になった。春よ春よと追いかけまわしていたころこの黄色い花を見てホッとしたのを思い出します。
野いちごもいい。が、実りのころここに来るのは少し遠慮しよう。
帰り道で出会ったハルジョオンも季節の花。似たような姫ジョオンはもうすぐ。